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公開シンポジウム「日本政治学のこれまでとこれから ―二つの『政治学史』から―」

お知らせ

 世界はいま、民主主義の後退や権威主義の台頭、中東情勢の緊迫化、米国ファーストを掲げるトランプ政権の再登場など、かつてない分断と混乱の中にあります。こうした時代において、政治学や国際政治学は社会の進むべき方向を示すことができているのか、その役割が鋭く問われています。

こうした課題に応じるべく近年、日本政治学の歩みを振り返り、未来への指針を探る「政治学史」への関心が高まっており、2024年末から『日本政治学史』(酒井大輔著、中公新書)と『戦後日本と政治学史』(熊谷英人編著、白水社)という二つの著作が相次いで刊行され、注目を集めています。

 このたび日本国際フォーラムは、両著の執筆者である酒井大輔氏・熊谷英人氏に加え、政治学・行政学の専門家で、特に地方政治の観点から日本現代政治を研究しておられる砂原庸介氏、政治思想史の専門家で、特にハンナ・アーレントを中心に西洋政治思想史を研究しておられる森川輝一氏をお招きし、明治学院大学法律科学研究所「国家と帝国の理論的考察」研究会(代表:渡部純・明治学院大学教授)との共催により、日本政治学のこれまでとこれからを考える公開シンポジウムを下記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。

 第1部では砂原氏・森川氏から、第2部では酒井氏・熊谷氏から、それぞれ両著の歴史的意義や今後の政治学のあり方についてお話をいただき、第3部のパネルディスカッションでは、会場およびオンライン参加の皆さまも交えて議論を深めます。

                         

1.日 時:2025年9月6日(土)13時30分から17時まで

2.開催形式:明治学院大学白金校舎(住所:東京都港区白金台1-2-37)2号館にて対面

アクセス およびオンライン(ZOOMウェビナー)

3.参加費:無料

4.共催:公益財団法人日本国際フォーラム、明治学院大学法律科学研究所「国家と帝国の理論的考察」研究会

5.プログラム

【第1部】13時30分~14時30分 

 共催者挨拶:

  菊池 誉名  日本国際フォーラム常務理事

  渡部  純  明治学院大学法学部教授

 問題提起:

  砂原 庸介  神戸大学法学部教授

  森川 輝一  京都大学法学部教授 

【休憩】 14時30分~14時40分 

【第2部】14時40分~15時40分

 基調報告:

  酒井 大輔  厚生労働省職員(『日本政治学史』著者)

  熊谷 英人  明治学院大学准教授(『戦後日本と政治学史』編著者) 

【休憩】 15時40分~15時50分(会場および視聴者から質問を受け付け) 

【第3部】パネルディスカッション 15時50分~16時50分

 ファシリテーター:

  渡部  純 明治学院大学教授

登壇者:

  酒井 大輔  厚生労働省職員

  熊谷 英人  明治学院大学准教授

  砂原 庸介  神戸大学法学部教授  

  森川 輝一  京都大学法学部教授 

 閉会 17時

 6報告者紹介

【第1部】

砂原 庸介          神戸大学法学部教授         

1978年大阪府生まれ。2001年東京大学教養学部卒業。東京大学博士(学術)。2017年より神戸大学大学院法学研究科教授。専攻は政治学・行政学。主著に『地方政府の民主主義』(有斐閣)、『大阪』(中公新書)、『新築がお好きですか?』(ミネルヴァ書房)、『領域を超えない民主主義』(東京大学出版会)がある。

森川 輝一          京都大学法学部教授         

1971年生まれ。名城大学法学部准教授を経て、2011年より京都大学法学研究科教授。京都大学博士(法学)。専門はH・アーレントを中心とする西洋政治思想史。著書に『〈始まり〉のアーレントーー「出生」の思想の誕生』(岩波書店)、『講義 政治思想と文学』(共編著、ナカニシヤ出版)『政治学入門――歴史と思想から学ぶ』(共著、有斐閣)。

【第2部】

酒井 大輔          厚生労働省職員           

1984年愛知県生まれ。名古屋大学法学部卒業。同大学院法学研究科修士課程修了。現在は国家公務員。専門は日本政治学史。

熊谷 英人          明治学院大学准教授         

1984年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。東京大学博士(法学)。現在、明治学院大学法学部政治学科准教授。専門は政治学史。主な著書に『フランス革命という鏡』(白水社、サントリー学芸賞受賞)、『フィヒテ「二十二世紀」の共和国』(岩波書店、日本フィヒテ協会賞、吉野作造研究賞受賞)他。

【第3部】

渡部  純          明治学院大学教授          

1962年生まれ。東北大学法学部卒、京都大学博士(法学)。日本学術振興会特別研究員、弘前大学人文学部助教授(当時)、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員などを経て、現在、明治学院大学法学部教授。著書に『企業家の論理と体制の構図──税制過程に見る組織と動員』(木鐸社、2000年)、『現代日本政治研究と丸山眞男──制度化する政治学の未来のために』(勁草書房、2010年)。『〈戦いの物語〉の政治学ー日本人は何を守ろうとしてきたのか』(風行社、2022年)

(プログラム登場順)

7.申込方法:
こちらのお申込フォームにお進みいただき、必要事項をご記入の上、9月5日(金)17時までにお申し込み下さい。申込を受け付けました方には、来場される方には「来場券」を、オンライン参加の方にはZOOMのURLを、9月5日17時以降にメールにてお送りいたします。

<本シンポジウムに関する連絡先>
日本国際フォーラム事務局(港区赤坂2-17-12-1301 TEL:03-3584-2193)