最優秀卒業論文賞

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2024年度 白金法学会最優秀卒業論文賞

受賞者には、2024年3月17日の卒業式会場において、白金法学会から表彰状と賞金が授与されました。

グローバル法学科 飯島 彩湖『水産流通適正化法から考える日本のIUU漁業』

講評

まずは日本の漁業の現状からIUU漁業対策そしてヨーロッパやアメリカによるIUU漁業対策も調べており又そこから日本の水産流通適正化の課題そして改善策を提言しており論文としての考察結論が良く出来ている。具体的に評価するところは、水産流通適正化法から日本のIUU漁業を考えるというテーマ自体問題意識が高く又この法律の課題を明確にし、他国の法律や取り組みと比較して日本の取り組みは甘いという結論も非常に分かりやすく、論文として社会に何かを提言するという内容になっており良く出来ていると思う。
自分の意見や考察も多く、文献だけを引用してまとめたという論文ではなく非常に良く出来た論文と評価し最優秀賞とした。

政治学科 萩原 彩友『女性活躍促進に関する考察』

講評

論文としての形式は概ね良好である。また、雇用面における女性活躍促進について論じていることに加え、審査員としては若年女性の東京への人口流出などを背景として、地方行政では女性活躍を一層促進させる施策が注目されていることからも時機にあった興味深い論文である。
先行研究を踏まえ、女性活躍促進策を3つの時期で分析し、欧米の就業環境整備を取り上げた上、学生が企業に求めるアンケ-トを実施するなど丁寧に論じている。さらに管理職割合に影響を及ぼす項目について、回帰分析を用い検証している。
客観的に独自の知見を論じており、誤字などの文章力の課題を考慮しても、学士としては充分な水準と考えられるので最優秀作品とした。

優秀賞

楠本 佳奈(法律学科)『裁判におけるAI活用の可能性』

森川 希(政治学科)『政治家との交流機会に関する課題と提言』

奨励賞

桝本 一葉(消費情報環境学科)『デジタル・プラットフォーム提供者の違反行為と独占禁止法上の私的独占の罪の適用可能性』

足立 篤彦(グローバル法学科)『バングラデシュにおける児童労働問題とILOの役割』

田中 鈴(グローバル法学科)『「子供の権利」―水不足が与える教育への影響―』

阿部 つむぎ(政治学科)『中国はなぜASEAN市場にEVを進出させるのか―中国共産党の狙い―』

大野 雅也(政治学科)『地方議会の本会議におけるオンライン出席の実現可能性と問題点についての考察』

髙橋 理紗(政治学科)『共通歴史教科書の意義と課題−ドイツ・フランス共通歴史教科書とドイツ・ポーランド共通教科書の取り組みを通して−』

増田 健吾(政治学科)『日本版シリコンバレーを作るための政治的要件と実現可能性−』

参加賞

池田 和樹(政治学科)『加藤友三郎内閣に対する批判的論調の変化―東京朝⽇新聞社説を中⼼にー』